Profile

プロフィール


梨木 香歩(なしき かほ)
nashiki kaho

1959(昭和34)年生まれ


 作家になるきっかけは、臨床心理学者の河合隼雄氏との出会いからでした。このことは河合氏に迷惑がかかることを心配されて、長い間明らかにされてきませんでした。梨木さんは大学を卒業後、河合氏の下で数ヶ月間のアルバイトをされて知り合います。

 それから約十年後、とりあえず今わかっていることを書いておこう、と『西の魔女が死んだ』を書いた。けれど誰に見せるつもりもなく、ただ、物語の可能性について目を開かせてくれた河合氏に読んでもらえたらそれでいいと思い、わがままは承知で持って行った。次に連絡が来たときは、読んだ、良かった、あの原稿はもう出版社に持って行った、ということだった。幼いころから文章を書くことは好きとか嫌いとかいうレベルを超えて、私には必要なことだった。それは作家になるというのとは異なる次元の、個人的で sacred な営みだったので、読んでもらえた喜びと同時に、思わぬ展開に焦りと戸惑いも感じた。
「考える人」2008年冬号(新潮社) 『渡りの足跡』―家の渡り2(単行本未収録)


受賞歴

  • 1995年 第28回日本児童文学者協会新人賞 「西の魔女が死んだ」
  • 1995年 第13回新美南吉児童文学賞 「西の魔女が死んだ」
  • 1995年 第44回小学館文学賞 「西の魔女が死んだ」
  • 1995年 第1回児童文学ファンタジー大賞 「裏庭」
  • 1999年 平成11年度滋賀県文化奨励賞 芸術文化(文芸)
  • 2005年 第5回Sense of Gender賞大賞 「沼地のある森を抜けて」
  • 2006年 第16回紫式部文学賞 「沼地のある森を抜けて」(PDF)
  • 2011年 第62回読売文学賞(随筆・紀行賞) 「渡りの足跡」


※作家は作品の前に出て行かない方がよい、という本人のご意向を尊重し、作家活動以外の個人的なことについては控えます。